オープンデータを住所クレンジングしてみた。

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画像はインクリメントPで提供している店舗データをプロットした様子です。

ところで、商圏の環境変化を捉えることは難しいですよね。
例えば、2019年度の一般食堂・レストラン等の営業施設総数は74万あるそうです。そのうち新規営業許可施設数が6.4万件、そして廃業施設数は6.5万件とおよそ一割弱が入れ替わっているみたいです。(厚生労働省‐令和元年度衛生行政報告例より)

毎年一定数増えたり減ったりする飲食店の全てを捉えることはできません。
ですが、一部の自治体では食品衛生関係営業許可台帳がオープンデータになっています。
今回は、静岡市(https://dataset.city.shizuoka.jp/)のオープンデータ※1を使い新規許可された施設をクレンジング、ジオコーディングしていきたいと思います。
※1:静岡市食品衛生課食品衛生関係営業許可台帳R2.3新規許可施設

・上記リンクからデータをダウンロード
・開くと屋号、住所、電話番号、業種などが収録されていると分かる

業種業態のうち食堂に絞って見ると令和2年3月当時、食堂に許可した全施設数から5%増えています。記載されている住所を辿って調べるのはチョットきついので住所ジオコーディングサービスで緯度経度を付与します。


・住所ジオコーディングサービスで住所に該当するカラムを指定し処理
..以上

上の表が結果です。オープンデータに収録される住所の95%が番地レベルから号レベルで正規化できています。商圏の環境変化を見る分には十分ですね。

また、文字列が住所階層に合わせて構造化されたことに加え緯度経度も付与されました。こうなると地図の上で視覚的に環境変化が見えそうです。

上の図は令和2年と令和3年の新規許可施設のうち食堂に分類される施設をQGISにインポートしレポートしたものです。数こそ33件、19件ですが、地域的な偏りや沿線・沿道に分布していることが分かりますね。

ソースの食品営業許可台帳は静岡市オープンデータカタログサイトからダウンロードできます。ツールのQGISもオープンソースです。そして住所ジオコーディングサービスも1カ月間無料のトライアルプランを用意しています。よかったらトライしてみてください。

お問い合わせはこちらから。
では。